ここでは、早稲田大通信の学部・学科について詳しく解説します。
早稲田大の通信(eスクール)は人間科学部の1学部が設置されており、その下に人間環境学科・健康福祉科学科・人間情報科学科の3学科が設置されています。
2003年に日本初の本格的なオンライン通信教育課程として開設された比較的新しい課程であり、2025年度の在学生数は881名、そのうちの約6割である534名を女性が占めています。
人間がより良く生きること(Well-being)を追求するため、現代社会のあらゆる問題に対して文理の枠を超えた学際的なアプローチで取り組み、持続可能な社会の構築に貢献できる実践的な人材の育成を目標としています。
映像授業や電子掲示板での議論など、オンライン環境を活かした少数精鋭の深い学習を展開している点が大きな特徴ですが、一般的な通信制大学に比べて学費が高い点、3年次編入がなく2年次編入が中心となる点、定員が少なく面接による選考がある点など、入学・卒業に向けたハードルの高さも実在します。
早稲田大学(eスクール)の学部・学科一覧
人間科学部 人間環境科学科
学生データ
2025年度入学者:15名
2025年度2年次編入学者:29名
人間環境科学科 概要
人間環境科学科では、人間社会をコアに置きながら、それを取り巻くあらゆる生物の生態やシステム、文化、心理、多様な人間行動を学術的・複合領域的に深く研究します。
地質学や考古学、化学、心理学、社会学を自由に横断し、生命の誕生から未来にいたる時間軸とミクロから地球規模のスケールで人間と環境の関わりを学ぶことで、持続可能な社会構築の方策を探求していきます。
学問領域
【 生物・環境科学系 】
地球環境科学や動物生態学などを専門とし、気候システムや動植物の相互作用を多角的に研究しながら人類共通の課題解決を目指す。
【 社会・経済系 】
社会学や環境経済学を専門とし、インタビューなどの質的調査やアンケートなどの量的調査を駆使して現代の社会問題へアプローチする。
【 文化・歴史系 】
人類学、歴史学、考古学、芸術論などを専門とし、人間を取り巻く環境を文化やことばの面から捉え、人と人・人とモノの関係を複眼的に研究する。
【 行動環境系 】
建築学、環境・言語・発達心理学などを専門として家や街の中で心や行動が形成され変化していくプロセスを研究し、環境への能動的な関わりを検討する。
科目の例
【 生物・環境科学系 】
環境微生物学 / 地球生態系科学 / ヒトと陸上生態系 / 環境化学 / 水域環境科学 / 生物環境物理学 / 動物生態学
【 社会・経済系 】
都市社会学 / 環境社会学 / アジア地域研究 / 地域資源論 / 人口社会学 / 階級・階層論 / 国際社会学 / 家族社会学
【 文化・歴史系 】
史学方法論 / 歴史人類学 / 文化人類学 / ヨーロッパ地域研究 / 環境人類学 / 環境民俗学 / 現代芸術論 / アメリカ地域研究 / ドイツ近現代史 / 科学史・科学論 / 参与観察法 / 歴史学 / 考古学 / 物質文化研究法
【 行動環境系 】
環境心理測定法 / 環境行動学 / 建築環境心理学 / 建築都市デザイン論 / 建築人間工学 / 発達環境論 / 発達心理学 / 身体・環境論 / 文化心理学 / 行動の発達科学
人間科学部 健康福祉科学科
学生データ
2025年度入学者:20名
2025年度2年次編入学者:48名
健康福祉科学科 概要
健康福祉科学科では、人が身体的・精神的・社会的に健やかで豊かに暮らすための社会システムや支援方法、科学技術を多角的に学ぶことで、人間の健康福祉をさまざまな角度から考えていきます。
技能としての福祉だけでなく、医学や健康科学、臨床心理学、健康福祉に関する理工学、医療や福祉のシステムや産業にいたるまで、従来の枠を超えた幅広い学びを総合的に修得することができます。
学問領域
【 健康生命科学系 】
分子生物学や生理学、健康科学などの視点から、運動や栄養・休養などの内的条件と外的環境への適応や行動を体系的に学ぶ。
【 医工人間学系 】
緩和医療学や臨床死生学、生活支援工学など、人間学・工学・医学の枠を超えてWell-beingの実現を目指した研究を行う。
【 保健福祉科学系 】
専門領域を超えたつながりを重視し、すべての人が人間らしく生きるための保健や社会福祉に関する社会的システムや支援方法を研究する。
【 臨床心理学系 】
個人と環境との相互作用を踏まえて心理行動面から健康・福祉の推進を研究し、国内有数の環境を持った認知・行動療法などを修得する。
科目の例
【 健康生命科学系 】
システムニューロサイエンス / ステムセルサイエンス / ブレインサイエンス / 寿命・老化の医科学 / フードアンドライフサイエンス / 予防医療の科学的意義
【 医工人間学系 】
情報技術とバリアフリー / 社会予防医学 / 予防医学 / 脳の人間科学 / 死生学と医療 / 生活習慣病の人間科学 / 医療人類学 / 医療福祉機器創出論 / バイオエシックス / 健康福祉産業論 / リハビリテーションと身体科学
【 保健福祉科学系 】
ソーシャルワーク論 / 子ども家庭福祉論 / 社会保障政策 / 健康福祉マネジメント論 / 老年福祉住環境論 / 子どものウェルビーイング論 / 地域福祉論 / 健康福祉産業論 / リハビリテーションと身体科学
【 臨床心理学系 】
行動分析学 / カウンセリング学 / 行動医学 / 認知行動療法 / 行動臨床科学研究法 / 健康・医療心理学 / 神経・生理心理学 / 心理学的支援法 / 障害者・障害児心理学 / リハビリテーションと身体科学
人間科学部 人間情報科学科
学生データ
2025年度入学者:18名
2025年度2年次編入学者:19名
人間情報科学科 概要
人間情報科学科では、人が人やモノと関わる際に生まれるインターフェースを往来するものを情報として捉え、そのプロセス分析からシステムデザインまでを科学的に理解して学びます。
コンピュータ科学にとどまらず、人と人との情報伝達方法や媒体となる道具、コミュニケーションの中で生まれる心理変化など、さまざまな面から情報にアプローチし、研究を展開します。
学問領域
【 情報・感性・人間工学系 】
情報科学、計算機科学、人間工学、生体情報工学などの理論と実践を学び、ヒューマン・インタフェース・デザインによる快適な生活の実現を研究する。
【 教育・コミュニケーション科学系 】
教育心理学や応用言語学などをベースとし、アクション・リサーチやデータサイエンス、質的研究を駆使して教育システムやコミュニケーションを研究する。
【 身体性認知科学系 】
心と身体を不可分とする枠組みを基盤とし、最新の心理学や学習科学を用いて人間の感覚・知覚、学習、認知、思考、感情、行動などを学融合的に探究する。
科目の例
【 情報・感性・人間工学系 】
インタラクションデザイン / 人間工学 / 言語情報科学 / 情報システム入門 / 加齢人間工学 / 情報社会及び情報倫理 / インターネットサービス / 身体運動解析力学 / 人工知能論 / 産業人間工学 / 感覚情報工学
【 教育・コミュニケーション科学系 】
心理教育学 / 教えることの科学 / Intercultural Communication / 教育のアセスメント理論 / International Education and Communication / Introduction to Sociolinguistics / 身体運動解析力学 / 人工知能論 / 産業人間工学 / 感覚情報工学
【 身体性認知科学系 】
学習科学 / 生態心理学 / 情報メディア教育論 / 知覚・認知心理学 / 日常記憶心理学 / 非言語行動論 / 心理学概論 / 劇場認知科学 / 心理学概論 / パフォーマンス認知科学 / 協調学習と学習科学